続いて始まったのはthe line begins to blur。新作“with teeth”収録の曲をこの日初披露。6年の歳月を経て心境に変化が生じ、作風が大きく変わったNIN。今作では過剰なまでの作り込みを排し、スピーカーから流れる音が一直線に脳へと伝わるような曲作りを目指したとか。CD音源はシンプルに聞こえる嫌いがあり、ファンの間では賛否が大きく分かれている。それらの曲をライブではどうプレイするのか。注目ポイントの一つだった。
the line begins to blurに関してはライブでも違和感なし。というかむしろ、生演奏によって曲の説得力がより増しているような気がした。此処は現世か、幽界か。ぼやける世界。 異界に誘われた後、耳に届いてきたのはsomething I can never have。1st収録の佳曲。 I just want something. I just want something i can never have 人は欲する。渇望する。決して手に入れることができないものを。(僥倖に恵まれて我が物にした時、「芋粥」の気分を味わうのが人の世の哀しさですね) しみじみとした感慨を包む夜空。16年経っても色褪せないメロディー。言葉にすると軽くなっちゃうけど、やっぱこの人天才だわ。しっとりとした雰囲気になったところで、ダンサブルなイントロが始まる。the hand that feeds! 待ってましたとばかりに、客全員がノリまくり、歌いまくり! 歌詞の内容は「権力に立ち向かえるのか」という極めて政治的なもの。ブッシュが再選されたオ時、公式サイトで「アメリカ人の一人として今日は恥ずべき日だ。」とのメッセージを公開していたトレント。忸怩たる思いがこの歌に直結したのだろう。一聴するとポップだが辛辣な意味が込められた歌詞。この曲が世界中のラジオでかかっている痛快さ。 とまあ、歌の背景に思いを致すのもファンの務めですが、ライブ中はそんなん関係なし! ひたすら踊る、跳びまくる! 噂どおり、ギターのアーロン・ノース(exイカルス・ライン)のプレイっぷりがヤバイ。トレントが新メンバーに即認定したのも納得。ベースのジョーディを見るのは4年ぶり。その時はMMのメンバーだったんだよなぁ。まさかNINに入るとは。つーか,a perfect circle の活動はどうなってんだ? ドラムのジェロームのみ、前ツアーに引き続いての参加。ってことはライブDVDでドラムを叩いていたのも彼のはず・・・なんだけど、同一人物に見えん。 キーボードはアレッサンドロ。前メンバーのチャーリーを惜しむ声多し。俺もsinで彼がテルミンを操る姿が見たかった。もうムリなんだろうな・・・orz そしてトレント。フロントマンにしてNINの本体、黒幕。実はもう不惑を越したオッサン。でも放つオーラには衰えなし。磁場の中心として全てを容赦なく巻き込んでいく。ライブの序盤がようやく終わろうとしていた。
by lambda924
| 2005-08-29 02:24
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四半世紀前に生を享け、現在の身分は大学生。ただし、その学生生活もあと半年を残すのみ。 Whole lotta love to passing days! カテゴリ
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