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侏儒の言葉

音楽の話ばかり続いてもアレなので、芥川賞の話でも。といっても、一番最近の受賞作「グランド・フィナーレ」は未読ゆえ、過去の受賞作について少し述べます。とりあえずこちらを参照のこと。

132回を数える同賞ですが、第一回の受賞者&作品を知らない人は案外多いんじゃないかな。俺も名前だけ知ってるけど、まだ読んでません。こればっかだな・・・

むしろ、第一回は受賞者よりも落選者のほうが有名なのでは? そう、太宰治です。昭和10年、「逆行」で彼は惜しくも第一回芥川賞の次席となったのでした。受賞できなかったことへの悲嘆は相当なものだったとか。今となってはほとんどの人が知らない石川達三が賞を取ったことを見ても、当時から芥川賞はピントがずれているような・・・

しかし、過去の受賞作に光るものが多いのも事実。25回の安部公房・28回の松本清張・39回の大江健三郎あたりは特に有名だと思います。大江さんの文体はどこか硬い感じが否めないけど、タイトルのつけかたは実にうまい。「飼育」だもんなぁ。読んでいて暗澹たる気分にさせられる。オススメは78回の「螢川」です。

   易 ←                            → 難
○目金之助 ○岡常規 ○林太○ 津島修治 平岡公威 福田定一

突発的に、作家の本名クイズ! 本名でしかも伏字ってのはひどいけど、多分わかるはず。二人目の本名は升だと思ってたヨ・・・幼名なんだってね。またもやまとまりの欠いた文章、最早俺にもナニガナンダカ!
by lambda924 | 2005-03-17 00:46
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