Rebirth

まだ余韻が残ってる。燃焼しきった心と体。次第に前方から人が減り、空いたスペースでほっと一息。ようやく汗がひいてくる。でも熱は醒めない。

ふと入場前に親しくなった女性を思い出す。ハイロウズ登場までは近くにいたのに、半時間全く姿が見えず。途中、俺のすぐ隣で将棋倒しが起こった時、巻き込まれなかったかな。幸い、周りの人がすぐに助け起こしてたけど。あるいは人の林に囲まれて窒息してたりして・・・。今更ながら心配する。

と思ったら前にいるしw お互い、無事を喜び合う。彼女はハイロウズのライブ、初めてとのこと。アルバムはよく聞いてるし、「ミサイルマン」が大好きだってさ。いいねぇ。残念ながら「ミサイルマン」はやってくんなかったけど、彼女も楽しみまくった様子。やっぱ、ライブだよな!

そんな彼女のお目当て、KING BROTHERSは本日のメイン、堂々のトリ。正直な話、ハイロウズのあとに出てくるバンドって想像つかなかった。もちろん、期待してはいたんだけど、不安も少し。つーかいっぱい。裏切られることほどヤなものってないからね。

でも、彼女が東京から一人で来たという事実が、徐々に不安を吹き飛ばしていった。セッティングも終わり、「いよいよスタートかな」と思ったら、舞台の袖から一人の男が現れた。って、えぇっ!? まさかまさかのヒロトじゃん! 思わぬ事態に大仰天。

そしてなんと、ヒロトがキンブラを紹介。

「フジロックでもサマーソニックでも、ロックインJAPANでも、」

「ロラパルーザでも・・・(ここでちょい詰まるw)、グラストンベリーでもモンタレーでも、レディングでも(ここらへん記憶曖昧)、」

「自分の出番が終わったらとっとと帰るハイロウズですが(※)、今夜はまだ帰りません。今日は神戸に残ります。ここにはぼくを帰さない何かがあります。」


(※ハイロウズは海外フェスに出てませんw サマソニにも出演してないはず。でも、そんなんカンケーないぜ!)

「ロックや君たちに未来があるかどうかは分かりません。でも、ロックの今を見せてくれるバンドがいます。それが彼らです。」

「君たちは扉を開ける必要はありません。彼らが開けてくれます。君たちはそれに飛び込んでください。KING BROTHERS!!」


最高だよ、ヒロト。キンブラの開演前、たまたまステージに向かって右側にいたんだけど、ちょうどヒロトの真ん前。ライブ中の悪童ぶりとは打って変わって、優しさ・あったかさがにじみ出ている。キラキラした目。一生忘れないよ!

いよいよヤツラが現れた。右側にKEIZO、左側にMARYA、そして真ん中にSHINJI。ドラムがありえないほど前に設置されてる。のっけから全開で叩き始める野人。つーか、あれは最早野獣だなw

KEIZOとMARYA、二人ともギター。3ピースでベースレス。いきなりKEIZOがアンプに飛び乗り、こちらに背を向けてリフを弾きだす。どっちがリズムでどっちがリード? そんなヤボな疑問を吹き飛ばすように、爆音の塊をどんどんこっちに撃ち込む。

まず、KEIZOが歌いだす。MARYAはというと・・・吼えている!噛み付くように吼えている!それどころか、しまいにはくわえちゃったよ、コイツw

ただもう唖然、呆然。一発で気に入ったよ。こんなユカイな奴等を今まで見逃していたことに後悔。すでに世界をまたにかけている彼らだけど、地元は兵庫の西宮。すぐそこじゃん!

3人ともありえないほどヤバイけど、やっぱMARYAだな。挨拶代わりにダイブするし。「マイクがつぶれちまったぁ」の連呼だし。ギターとファックしてたし。真っ先に浮かんだイメージが、チバユウスケ+アベフトシ。

時おり顔を見合わせながらグルーブの渦を生み出すメンバー。HOWLING SETTAと同じく、キンブラも曲の始まり・終わりがよく分からねぇ。ライブでは曲じゃなく、魂を奏でているのかも。

ライブの終盤、KEIZOが声を張り上げる。「お客さんの顔がよく見えねぇ。照明全部つけて!」

そしたらなんと、KEIZOとMARYAが二人ともこっちにダイブ!! サーフしてフロアの真ん中へ移動。その間もひたすらギターをかき鳴らす。マイクをくわえて絶叫。が、ギターのシールドが外れてしまった。慌てて対応におわれるスタッフ。彼らまで客側に突入。シールドとマイクのケーブルをピンと伸ばして二人に届かせる。俺も協力w

二人を取り囲む人の輪。あんなに輝いている客の顔を見るのは初めてだった。その時、思った。ああ、そうか、これがロックが生まれる瞬間なんだ!

時を経るごとに勢いを失うものの、また不死鳥のように何度でも甦るロック。そして、俺は今、その現場にいる。これ以上の幸せってないよ。

二人がステージに戻り、長い長~いアウトロをかましてライブ終了! すぐさまアンコールを求める拍手の嵐。が、スタッフが後片付けを始める。諦めかけたものの、舞台の袖にいるスタッフが予定変更を伝える。それを聞いてスタッフも嬉しそうにセットし直す。OK!!

再び登場するメンバー。KEIZOは何度も「ありがとう!」って言ってた。MARYAは口にはしなかったものの、気持ちは伝わってきた。SHINJIの笑顔が全てを表していた。

アンコールも一瞬に思えるほど、あっという間に終わってしまった。ダブルアンコールを求める拍手。さすがにそれは実現しなかったけど、あれはお客さんからメンバーへの「ありがとう」だったんだと思う。

午後10時。とうとう永遠の夜も終わりを迎えた。忘れられない瞬間がいくつもあった。この日24になった俺にとって、最高のプレゼント。


会場の外に出ると、少し夢から醒めたようで寂しかった。突如戻ってきた現実。(自宅が遠いので、終電に間に合うか内心ヒヤヒヤもんでしたw)

これにて俺の夏は終わり。最後にでっかい花火を打ち上げてくれたことに感謝。そろそろ、本業にとりかかろうかと思います。エンジンがかかるか我ながら不安ですがw
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by lambda924 | 2005-09-26 14:58
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