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サマソニレポ halo zephirum

その日の予報は雨。始まる前から予感があった。一生忘れられない夜になる――

2005年8月14日、午後7時20分。Slipknotのライブ終了後、ほどなくして会場を突然の雨が襲った。それまではどうにかこうにかもっていた天気が一気にしびれを切らしたらしい。空さえ待ち切れなかった、なんてのは言いすぎだとしても、あまりにできすぎた演出。

暑さとノドの渇きを癒す慈雨も、10分降り続けばさすがに不安が高まってくる。機材にトラブルが生じはしまいか? ライブの開始時刻が大幅に遅れてしまうのでは? 何より、この大雨の中本当にライブができるのか?

現に予定開始時刻の19:30はとっくにすぎていた。ライブは予定時刻どおりに始まる方が珍しい、とはいうものの雨が降り止む気配はない。それどころかますます雨脚が強まってくる。ステージではスタッフが楽器・機材のチェックに余念がない。張り詰めた空気。みな固唾を呑んでその様子を見守る。と、その時――

さっきまでの大雨がウソのように、ピタッと降り止んだ。会場全体に安堵の顔が広がっていく。ステージでは日本人のスタッフによる懸命の作業が続く。床の水分を拭き取ったり、照明の調子を確認している。

地味だが重要な仕事をやり遂げたあと、日本人スタッフは全員舞台袖に退き、代わって外国人のスタッフがステージに出てくる。マイクやサウンドのチェックを念入りに行う。いよいよ、あともう少しでライブが始まるんだ。実感がこみ上げてくる瞬間。

そして、とうとう外国人スタッフも全員ステージから去った。時刻は19時40分すぎ。あとは彼らの登場を待つのみである。
# by lambda924 | 2005-08-29 00:43

夏の魔物

↑はやってくれなかったけど、「ピンクのまん○」が聞けたからいーや。つーかあのメンツは凄すぎ。オープニングアクトさえ彼奴等でなければ・・・orz

今夜筆者の心を捕らえたのは、二人の男の瞳。この書き方だと、妖しいニュアンスでとれなくもないが、さにあらず!全身全霊を打ち込んで音楽に取り組んでいる人は、目の輝きが違いますね。まさに曇りのない目。

あんなに真っ直ぐな目をした人、初めて見たよ。昔は客を叱り付けるようなライブを繰り返していたとゆーのにw 今はもうエアコンを毛嫌いしていないらしいし、年齢を重ねて少し丸くなったのかな。有無を言わせぬ迫力には圧倒されましたが。

そして○○○○よ、アナタはどうして登場の時から目が潤んでいるんですか!? 見てるこっちがドキドキしたじゃねーか!(ヲイ) 二年ぶりの彼ら、ライブを見るのはこれで4回目だけど、ちっとも飽きない。それどころかライブが終了するや否や、もう次のライブに行きたいとさえ思ってしまう。


夏はもうすぐ終わるけど、去りゆく夏に感謝の念を。
# by lambda924 | 2005-08-27 00:47

サマソニレポ #7 (SlipKnoT)

DEEP PURPLEが終わり、残るバンドはあと2組。日が傾き、野外のステージを柔らかい光で包みだす。次第に暗くなる空。不穏な天気にふさわしく、トリ前を飾るのはSlipKnoT!

01のサマソニだけでなく、何度も来日公演を行っている彼ら。が、筆者にとっては初観戦。雑誌などでライブの凄まじさを知るものの、実際の様子はただ推し量るのみ。ついにこの日、自分の目で、そして耳で彼らを体験できることに!

ステージに向かって右のブロックの左端に移動し、柵につかまりながら待ちます。メンバーが登場するや否や、暴徒化するファン。凄まじいモッシュに押されて、ブロックの外へと押し出されました。でもあとから考えると、無理に前方の位置に拘らなくて良かったと思う、本当に。あの人の群れに巻き込まれたままだったら、窒息してたもん。

演奏の前からファンがそれほどまでに熱くなるバンド。筆者も相当期待していたんです。でも・・・

爆音をウリにするバンドは少なくない。そして、彼らは演奏のスキルの高さでも有名だったはず。なのに・・・

彼らの音・彼らの曲を必要とする人がいるのは分かる。でも、だからこそ、その人達には周囲に対して寛容になってほしい。午前中から何回もモッシュを体験したけど、SlipKnoTの時だけ異常だった。なんか悲しかった。

苦さが胸に残るライブ。されど、次のバンドへの切望感・飢餓感が高まったので結果的にはその場にいて正解だったかも。体を休めることに専念しました。

「マテ~!」 「スワレ~!!」 「トベ~!!!」 彼らの来日公演では恒例のMC。これだけは俺も堪能しました。


SlipKnoT 8/14 大阪

Prelude 3.0
The Blister Exists
(sic)
Disasterpieces
Before I Forget
Vermillion
Purse Of The Maggots
Duality
The Heretic Anthem
Spit It Out
People=Shit
Wait And Breed
Surfacing
# by lambda924 | 2005-08-21 14:50

サマソニレポ #6 (DEEP PURPLE )

MCMからはずっとOPEN AIR STAGEにいました。マッドの興奮が冷めやらぬ中、ほどなくして登場したのはDEEP PURPLE! まさに大御所。彼ら自身がハードロックの歴史だと言っても過言ではない。その歴史を感じさせる佇まいに思わず涙した人も多いはず。見た目フツーのオッサンだもんなぁ

実は前日になるまで電スチャとどっちを見るか迷ってました。出演時間がモロにかぶってたもんで。どちらもこのチャンスを逃すと二度と見られないメンツ。悩んだ挙句、ロック党の一人としてやはりパープルを見ることに。「日本で彼らを見られるだけでも幸運じゃん。」過度な期待はせずにその時を迎えたのです。

そしたら、初っ端からハマっちゃったよw プレイの虜。現役感が薄いのは仕方ないけど、それでもなかなかどうして、いや、これは凄い! 会場には筆者同様、20代の人が多数を占めていましたが、み~んな嬉しそうに聞いてた。老若男女問わず楽しませるその手腕に脱帽。

「ギターがリッチー・ブラックモアじゃないパープルなんて、ディープ・パープルじゃない!!」 往年のファンの中にはそう思う人もいたようですが、こちとらそんときゃ生まれてないもんで・・・。最盛期のメンバーによるライブを見てみたいとも思うけど、その夢はもう叶わないからなぁ。

一部の感傷・感懐をよそにライブは熱くなる一方。代表曲が次々と奏でられるのはもちろん、なんとツェッペリンやジミヘンのカヴァーまで織り込むというサービスっぷり! 周りを見渡したところ、同年代で反応してたのは俺だけでしたが・・・orz

ハイウェイ・スターで必死に高音を振り絞り、ある曲の間奏でナゾのクネクネ歩きwを披露するイアン・ギラン。やっぱあんたすごいよ。年相応の声しか出てなかったけど、俺は大満足♪

今、そして明日を生きるバンドは素晴らしいと思った。21世紀のディープ・パープルにも栄光あれ!


DEEP PURPLE 8/14 Osaka

1. Fireball
2. Woman From Tokyo
3. Strange Kind Of Woman
4. hush
5. Perfect Stranger
6. Highway Star
7. Space Truckin'
8. Smoke On The Water
 (Don Solo, Steve Solo, Stairway To Heaven, Back In Black, Voodoo Child, Iron Man)
9. Black Night
# by lambda924 | 2005-08-21 14:26

サマソニレポ #5 (THE MAD CAPSULE MARKETS)

「黄色い月が呼ぶ 誰も知らない遠くで ~ ♪」 月に帰る/スピッツ
昨日の満月を思い出しながら書いてます。月の向こう側 という曲もあるなぁ。lunacyという言葉に見られるように、西洋人にとって月は不吉なもの、忌むべきものだったみたいですね。逆に東洋、特にここ日本では、朧月のあえかな輝きを賞美する伝統が現在まで続いています。「想像力 それは愛だ(コインランドリー/ハイロウズ)」というわけで、祖先は「竹取物語」を生みました。多くの物語がそうであるように、「竹取物語」も実際の事件に取材して書かれたのだとしたら ・・・ 千年以上前、日本限定の「宇宙戦争」が起こっていたという事かっ!?
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うん、サマソニと全く関係ない話やね。あの日からすでに一週間経ってしまった。以下、乏しい記憶を手繰りながらのレポ。

14日の午後、Arcade Fireを堪能したあとで向かったのはOPEN AIR STAGE。会場に入るや否や目に飛び込んできたのは、巨大スクリーンに映るKyonoの姿。この日見た唯一の邦楽バンド。いや、邦楽というレッテルは彼らにはふさわしくない。活動拠点を海外に移し、外国のフェスでヘッドライナーを務める彼ら。爆音の中躍動するメンバーの姿には、同じ日本人とは思えないオーラが漲っている。

すでにライブは中盤。最前ブロックはモッシュ・クラウドサーフィンの嵐。そして乱れ飛ぶ幾多のペットボトルw 会場は狂熱の渦に巻き込まれていた。その様子を見て終始笑顔のTakeshi。ドラムのMiyagamiは安定しながらも熱いグルーブを生み出していく。

実はこの日が初マッド。彼らのライブの凄まじさを耳にはしていたものの、やはり実際に見ないとあの雰囲気は分からない。盛り上がりすぎてクラウドサーフィンした人達は(いわゆるダイブね)、スタッフの手によってブロックの外に連れ出されていた。何人も。何十人も! その人達はステージの前にある通路を進み、いったんステージから遠い所に誘導されたあと、また自分がいた元の場所に帰っていく。みんな笑顔。ブロック内の見知らぬ客とハイタッチ。俺もしましたw

あまりにも盛り上がりすぎ、自分の体を省みなかったためか、気を失ってブロックの外へ運び出される人もいました。筆者が確認したのは2人だけど、他にも何人かいたんでしょうね。ライブを満喫するためにも体調管理はしっかりと!とにかく水分補給を忘れずに!!


気づけばライブもあと一曲を残すのみ。KyonoのMC。「みんながハッピーになれる曲をやります!」そう言って始まったのは「神曲」! 今日初めて出会った人々が仲良く輪を組んで踊る。そして曲が激しくなるところで一気にモッシュ。この時ほどファンの一体感を感じた瞬間はない。

初めてのMAD観戦は一生忘れられない体験へ。また彼らのライブに行きたいなぁ。次も絶対野外で。じゃないとあの感動は味わえない。

ブランキーやミッシェルも野外で見たかった・・・orz


THE MAD CAPSULE MARKETS
(東京・大阪ともに同じセットリスト)

01. tribe 
02. OUT/DEFINITION  
03. pulse 
04. chaosstep   
05. gagalife  
06. jam   
07. worid 
08. BIT CRUSHERRRR  
09. island   
10. SCARY-Delete streamin’ freq.from fear side-  
11. MIDI SURF  
12. 神歌
# by lambda924 | 2005-08-21 13:58